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板倉の家の特徴


板倉の家とは

板倉の家とは、戦後大量に植林され伐採期を迎えた杉を資源として有効利用し、丈夫で長持ちする、温湿度の安定したすまいとして設計されています。民家の再生を提唱する筑波大学の安藤邦廣教授らの長年の研究によって開発された現代のライフスタイルに合わせた杉の家です。

板倉という名称は、古来より宝蔵や米蔵として使われ、主として倉に使われてきたことに由来します。伊勢神宮等の神社建築の多くも、この板倉構法でできていることから、その長い歴史と信頼の厚さが理解されます。古来、板倉は重要な建築を作る特別な構法として、一般庶民には手の届かないものでした。しかし、今日豊富な資源である杉を用いることによって、倉のように丈夫で長持ちする、温湿度の安定した住まいをつくることができるというのが、「板倉の住まい」の発想です。

日本の杉を生かした家 

杉は、日本人の暮らしを支える万能の木として、古くから身近な素材として有用されてきました。建築用材をはじめ、箸や樽、桶などの容器にも多用されました。その材としての性質は、素直で加工しやすく狂いが少ない。また、比重が軽く、柔らかでしなやかさが持ち味です。

今こそ、この眠れる資源を生かして、日本の住まいとしての「本当の家」をつくる絶好の機会です。


杉板の調温・調湿性

四季の移ろいがある日本において、住宅は夏涼しく、冬暖かいことが重要です。中でも杉の断熱性は、断熱材に匹敵するほど優れています。熱の伝わりやすさを示す値の「熱伝導率」でみてみると鉄の483分の1、コンクリートの12分の1ほどで熱が奪われにくいことがわかります。ですから、手でさわっても、冷たく感じないのです。

杉材は、中空の細胞の集合体で、空隙が多くなっています。このような熱を伝えにくい多孔質の材料である杉は、断熱性・保温性に優れています。また杉には、湿度が高くなると湿気を吸収し、湿度が低くなると逆に湿気を放出する調湿機能もあり、年間を通じて快適に維持してくれます。

板倉構法の壁は、3cm厚の杉板の外側に2.4cm厚の木摺りを直行に張り、さらに外壁に1cm厚の杉板を張ります。
壁との間に4.2cm厚の空気層ができ、この空気層が家全体を覆うため、熱伝導を抑えてくれます。そのため、断熱材を使用しなくても冬暖かく、夏涼しいという、天然のエアコンの役目をしてくれるので、快適な暮らしができる家といえます。
 

板壁が耐震性を高める

板倉構法では、合板・ボードあるいは筋違を使わずに、杉の厚板を重ねることで耐震性に達成することができました。
3cmの杉板の外側に2.4cmの木摺りを直交に張り合わせ、厚さ5.4cmで構成された板壁は剛性が高まります。

これにより、地震の揺れに対する壁の強度を表す「壁倍率」が、最大で基準値の2.2倍という高い評価の性能認定を国土交通大臣から2005年に取得しました。耐震性が高く、粘り強く復元性があり、崩壊を生じさせない安全・安心な構成であることが実証されたのです。


外壁が防火性を高める

「木の家は燃えやすい」と多くの方がそう思われているかもしれません。木は火に強いとは言えませんが、温度が一定のところまで上昇すると、熱伝導率の高い鉄やアルミは急激に強度が落ちていきます。

それに対して木材は、緩やかに下がっていき、ある程度の厚さがあれば、表面が燃えた後、その部分が炭化層になり酸素が内部へ入りにくくなり燃え方が遅くなります。

板倉構法では、外壁に厚板を二重張りにすることで、耐火性を高めることができました。そして、外壁に5.4cm以上の燃えしろがあることで、2007年に防火構造において国土交通大臣の性能認定を取得することができました。これは板材だけで防火構造となる画期的な成果です。



 シックハウスの心配もありません
 板倉の家は、ビニールクロスやベニヤを使わずに、構造から仕上げ材までスギで作ります。したがって、化学製品によ るホルムアルデヒドなどの有害物質も一切出しません。


 素足から伝わる幸せ
 寒い冬、素足で床や廊下を歩いても、あの「ヒヤッ」とした冷たい感触がありません。梅雨場や夏のジトジト感とも無 縁です。子どもたちを裸足で自由に遊ばせてあげてください。

 アレルギーの方も安心
 板倉の家は、まるごと自然素材の家なので、アトピーや喘息の原因とされるダニやカビの発生・繁殖を防ぐ高い効果が あります。木には、抵抗力の弱い子どもたちをしっかり守る力があるのです。

 板倉構法による希望の仮設住宅 
 新事務所「板倉の家」は、杉材の選定、製材、プレカット、大工技術にいたるまで、徳島県の中千木材に請け負っても らいました。中千木材は、「板倉の家」業界初のパネル化を実現し、板倉の家づくりに必要な乾燥杉材を豊富にストッ クしています。今回の東日本大震災の復旧にあたっても、仮設住宅100棟分の受注を行ないました。